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ゲーム理論を読みとく
著者:竹田 茂夫 価格:¥ 903
筑摩書房
4480062025
今日は、まとめというよりも自分の考えがメインになります。
ゲーム理論は前からちょっと興味があったんですが、どうも納得が行かなかった。その納得がいかないほうの背中を押してくれたような本でした。私の疑問とともに本書の内容を+して書きます。ミクロに行きます。
ただし、ゲーム理論批判本です。他ので一回ゲーム理論にふれてから読んだ方がよいでしょう。それにはこれがおすすめかな→http://honblog.blog.shinobi.jp/Entry/46/
戦略
国家戦略、経営戦略。どれもかっこよく聞こえる。でも・・・ホントに機能してるのか?という疑問は常にありました。経営戦略ぐらいの規模なら機能する場合はかなり考えられますが、国家戦略となるとどうも・・・。行き当たりばったりや偶然の方が大きな価値があったりすることも多い気がします。だから、戦略を考えてずっと座ってるより、あっち行ったりこっちいったりして偶然にぶつかる可能性を高めた方がよいのかも。
蛇足。昔AOCという戦略シュミレーションゲームにはまってましたが、だいたい行き当たりばったり。あとは戦術やテクニックでやってた気がします。すぐあとで書きますが、戦略というのには合理性というものがかなり重要なファクターになってきますね。
ゲーム理論と合理性・合理的
ゲーム理論という今結構話題の理論がありますね。人々が合理的な判断をすることによって導かれる解・結論があるとするものです。便利ではあります。お互いにゲーム理論勉強しました~とか合理的な判断をすると分かっている時に交渉をスムーズに進めることができるかもしれません。しかし・・・・この合理的という前提が崩れた時点で結構崩壊します。そして人間って、そんな合理的だったっけ???。かなり感情的な生き物なきがします。
リアリズム
合理性を追求することがリアリズムなら、私はリアリストではありませんね。人間の不合理、感情、気分、そんなものを織り込んでやって適当なところに収める。これが本当のリアリズムだと思うのです。BLOGとか見てるとたまに「自衛隊・米軍断固反対!存在自体ね」見たいのがありますね?それが普通~右がわ?の方に、「現実的に・現実の世界を見ろ」等々そんな感じでよくたたかれる。でも、現実は「自衛隊・米軍断固反対!存在自体ね」と思う人がいるってことでもあるんですよね。そういうの全部織り込んでやる。それでもみんなでそれに適任な方を選べるんだとおもうよ・・・
狂人理論
さて、「狂人」相手に交渉をしてみるとします。(狂人は「」付ですよ。)
例えばですね・・・
核で脅しをかける北朝鮮
どう考えても無茶苦茶です。さて、此処で樹形図登場。
①北朝鮮は核をただの交渉の材料にしているだけであって、合理的な判断の上核戦争はありえない
この場合、北朝鮮は狂人の仮面をかぶったやり手の交渉人です。テロを行うのも、狂人を装うための手段。もし、確実に北朝鮮が核戦争をする気が無いといえるのだとしたら其れを前提にすれば合理的な結論が出るはずなんですが・・・。
②北朝鮮は今は核を交渉の材料にしているが、暴走して核戦争に成る可能性もありうる
この場合、北朝鮮は感情のまま動くただのガキと一緒です。しかし核兵器を持ったがきはきわめて危険な状態。本当にこっちなら完全に制圧するか何とかなだめるかどちらかでしょう。
さて、外から見て、北朝鮮は1なのか2なのか。判断することはきわめて困難です。する
と、出てくるものは・・・北朝鮮に有利な交渉結果or北朝鮮の破滅のどちらか?まさに瀬戸際戦略、もしくは瀬戸際感情?という言葉がふさわしい~。
報復論
核抑止力、相互確証破壊。核を撃ったら必ず打ち返されて相手も滅ぶが自分も滅びる。。こんな状況ですね。
実際の核のボタンはアメリカロシアそれぞれが握っています。だから、もしロシアがアメリカに向けて撃ったらそれを探知してからアメリカが打ち返す。其の逆もまた然り。この状況を壱の状況とします
一方で思考実験でこんな核ミサイルのボタンを想像します。アメリカの核発射ボタンはダイレクトに電気信号でロシアの核発射ボタンにも繋がっています。逆もまた同じだとする。この状況を弐の状況とします。
さて、・・・壱と弐で何がどう違うんでしょう?そして、どちらの状況がより破滅的な戦争が起こりやすいのか。
人が合理的ならどちらも変わらないはずですが、壱の方が核戦争が起こりやすいような気がするのは私だけでしょうか?
再びゲーム理論
どうもゲーム理論はヘンな薫りがしてるきがします。なんか、人間の行動、思考を合理的な計算の枠にはめて解をだしたい。そういう願望が強く働いているような・・・。筆者はともかくとして、私自身はゲーム理論をすべて否定する気は無く、活躍の場はあると思いますし、私も勉強したいと思います。がしかしです、其れが世界のすべてであると思う気持には到底なれないのです。ゲーム理論帝国主義はどうも・・・。ゲーム理論に心酔している方はちょっとこの本読んで醒ましたほうがよいと存じます。
著者:竹田 茂夫 価格:¥ 903
筑摩書房
4480062025
今日は、まとめというよりも自分の考えがメインになります。
ゲーム理論は前からちょっと興味があったんですが、どうも納得が行かなかった。その納得がいかないほうの背中を押してくれたような本でした。私の疑問とともに本書の内容を+して書きます。ミクロに行きます。
ただし、ゲーム理論批判本です。他ので一回ゲーム理論にふれてから読んだ方がよいでしょう。それにはこれがおすすめかな→http://honblog.blog.shinobi.jp/Entry/46/
戦略
国家戦略、経営戦略。どれもかっこよく聞こえる。でも・・・ホントに機能してるのか?という疑問は常にありました。経営戦略ぐらいの規模なら機能する場合はかなり考えられますが、国家戦略となるとどうも・・・。行き当たりばったりや偶然の方が大きな価値があったりすることも多い気がします。だから、戦略を考えてずっと座ってるより、あっち行ったりこっちいったりして偶然にぶつかる可能性を高めた方がよいのかも。
蛇足。昔AOCという戦略シュミレーションゲームにはまってましたが、だいたい行き当たりばったり。あとは戦術やテクニックでやってた気がします。すぐあとで書きますが、戦略というのには合理性というものがかなり重要なファクターになってきますね。
ゲーム理論と合理性・合理的
ゲーム理論という今結構話題の理論がありますね。人々が合理的な判断をすることによって導かれる解・結論があるとするものです。便利ではあります。お互いにゲーム理論勉強しました~とか合理的な判断をすると分かっている時に交渉をスムーズに進めることができるかもしれません。しかし・・・・この合理的という前提が崩れた時点で結構崩壊します。そして人間って、そんな合理的だったっけ???。かなり感情的な生き物なきがします。
リアリズム
合理性を追求することがリアリズムなら、私はリアリストではありませんね。人間の不合理、感情、気分、そんなものを織り込んでやって適当なところに収める。これが本当のリアリズムだと思うのです。BLOGとか見てるとたまに「自衛隊・米軍断固反対!存在自体ね」見たいのがありますね?それが普通~右がわ?の方に、「現実的に・現実の世界を見ろ」等々そんな感じでよくたたかれる。でも、現実は「自衛隊・米軍断固反対!存在自体ね」と思う人がいるってことでもあるんですよね。そういうの全部織り込んでやる。それでもみんなでそれに適任な方を選べるんだとおもうよ・・・
狂人理論
さて、「狂人」相手に交渉をしてみるとします。(狂人は「」付ですよ。)
例えばですね・・・
核で脅しをかける北朝鮮
どう考えても無茶苦茶です。さて、此処で樹形図登場。
①北朝鮮は核をただの交渉の材料にしているだけであって、合理的な判断の上核戦争はありえない
この場合、北朝鮮は狂人の仮面をかぶったやり手の交渉人です。テロを行うのも、狂人を装うための手段。もし、確実に北朝鮮が核戦争をする気が無いといえるのだとしたら其れを前提にすれば合理的な結論が出るはずなんですが・・・。
②北朝鮮は今は核を交渉の材料にしているが、暴走して核戦争に成る可能性もありうる
この場合、北朝鮮は感情のまま動くただのガキと一緒です。しかし核兵器を持ったがきはきわめて危険な状態。本当にこっちなら完全に制圧するか何とかなだめるかどちらかでしょう。
さて、外から見て、北朝鮮は1なのか2なのか。判断することはきわめて困難です。する
と、出てくるものは・・・北朝鮮に有利な交渉結果or北朝鮮の破滅のどちらか?まさに瀬戸際戦略、もしくは瀬戸際感情?という言葉がふさわしい~。
報復論
核抑止力、相互確証破壊。核を撃ったら必ず打ち返されて相手も滅ぶが自分も滅びる。。こんな状況ですね。
実際の核のボタンはアメリカロシアそれぞれが握っています。だから、もしロシアがアメリカに向けて撃ったらそれを探知してからアメリカが打ち返す。其の逆もまた然り。この状況を壱の状況とします
一方で思考実験でこんな核ミサイルのボタンを想像します。アメリカの核発射ボタンはダイレクトに電気信号でロシアの核発射ボタンにも繋がっています。逆もまた同じだとする。この状況を弐の状況とします。
さて、・・・壱と弐で何がどう違うんでしょう?そして、どちらの状況がより破滅的な戦争が起こりやすいのか。
人が合理的ならどちらも変わらないはずですが、壱の方が核戦争が起こりやすいような気がするのは私だけでしょうか?
再びゲーム理論
どうもゲーム理論はヘンな薫りがしてるきがします。なんか、人間の行動、思考を合理的な計算の枠にはめて解をだしたい。そういう願望が強く働いているような・・・。筆者はともかくとして、私自身はゲーム理論をすべて否定する気は無く、活躍の場はあると思いますし、私も勉強したいと思います。がしかしです、其れが世界のすべてであると思う気持には到底なれないのです。ゲーム理論帝国主義はどうも・・・。ゲーム理論に心酔している方はちょっとこの本読んで醒ましたほうがよいと存じます。
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