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食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉山田 真哉 食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉
著者:山田 真哉 価格:¥ 735
光文社


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 えー、毎度おなじみタイトルは客引きですw。

中身は・・・数字の魅力について。また、その魅力の生かし方や、正しい見方について。

このバイトのやつは、食べ物屋さんの話。バイトやとうほうが、食い逃げを見逃すより高くつくってだけの話です。それだけ・
・・。

 1時間で読めちゃう軽い新書です。まぁ、それを薄いというか・・・それとも読みやすいというか・・・。ま、人それぞれでしょうが。。




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戦争とゲーム理論の戦略思考竹内 靖雄
戦争とゲーム理論の戦略思考


著者:竹内 靖雄
価格:¥ 1,785

日本実業出版社


4534038798




 かなりどっしりした本でした。しっかり読まないと駄目です。あと、タイプによってはこの手の本を排除してしまう人もいるかも。たとえば、信じるものは救われるタイプとか、正義とか忠義とか大切にする方とか。合理的な戦争と聞いた時点でふざけんなと言う感じのひととか。。。私は正義とかそう言った類のものを全否定はしません(本はほとんど否定していますw。。)。それに合理的戦争ってなんだ?という疑問や疑念にも同調できる部分も多々あります。が、そういう事に基かないものの考え方をする人も少なくとも存在するので、彼らが何のあたまんなかをのぞいてやるっていう気持でもいいから読んで見る事をオススメします。ちょっとおたかい本ですけどね。。それだけの価値はありますよ。


まとめます。

 合理的戦争とへんな戦争
何のために戦争をするのか。目的のために戦争をするのが本来だ。だから戦争は目的達成のための一つの手段でしかない。目的とはなんだろうか。崇高な理想、天下統一だけではない。正義回復のための手段である。
でも実際にはヘンな戦争もある。あいてに損害を与えるための戦争や、途方も無い目的をあげた戦争。それは目的と戦争がほぼ一体となっていて、目的達成のための他の手段が考慮されることは無い。
例えば、銀行強盗を考えて見れば分かる。彼らの目的は金を得る事であるが、彼らに他にもっと言い方法がある。まっとうに働いた方がはるかに楽であると説いても無駄。彼らは銀行強盗がしたいのだ。
そして、、、こんな感じの戦争がある。例えば・・・秦の始皇帝・ナポレオン・ヒトラー・・・片っ端から銀行を強盗していくようなやりかた。。。いずれ破綻する。



 戦争のタイプ
カイヨウさんが挙げている。わかりにくい物は具体例を。。
国家以前の狩猟型戦争・略奪が目的
ポリスの戦争・古代ギリシア
征服戦争・チンギスハーン
帝国戦争・ローマ帝国によるもの
帝国の崩壊・再編
中世の儀式的ゲーム的戦争
国民国家の戦争・日清、日露、とかこれ。
国民国家群の戦争・WW1 WW2
現代の帝国戦争・中国の対ベトナム戦争・アメリカのアフガニスタンにおけるもの・ソ連の衛星国鎮圧戦争
ゲリラ戦争
民族宗教戦争
テロリストの対国家・対帝国戦争

合理性・ルールがあるものから無いものまで様様ある。それぞれの細かい説明は、42p~46pに。。。。



 ビジネス
ビジネスはルールと其の強制者である国家、が存在する点で戦争とは大きく異なる。また目的も自身の利潤の確保、そのための優位確保が目的であって、あいての抹殺・圧倒ではない。あいての抹殺を考えるビジネスは、利益の最大化を第一目標においていない時点で何かおかしい。


 孫子
戦争とは相手をだますことを基本とする
万全の備えをするべし。あいてに何も期待してはいけない。(例えば攻めてこないことを期待するだとか。。


 官僚と武士の話。
さて、孫子からくる「兵は軌道なり」。武士は戦の専門家である。つまり策略、詐術に長けている。(じっさいどうなの?ってかんじだが・・・)だから、商人が束になっても勝てない。
 さて・・・官僚は武士の末裔である。官僚言葉で理屈を並べ、自分たちのために正当化し具合が悪くなると責任をとらずに逃げる。すばらしいw。彼らは商人と違って、契約に縛られて約束を果たさなければならないということが無い。


 信長イタリア版
チェーザレ・ボルジア
陰謀を企んだ部下を暗殺、国の統一を諮るため民衆を弾圧するよう有能な部下に命じたが、民衆の憎悪が芽生えた瞬間、部下に罪を着せ処刑。死体を民衆にさらした。
でも・・・君主論的にいうとこれがただしいらしい。


 中立はおろか
中立を守った場合、近くで勝った国からは信用されず、負けた国からはうらまれる。
弱者連合で強者に対抗すうる場合、現状を維持できる。
圧倒的な国が他に存在する場合、選択肢は無い。高く売ることを心がける。


 陰謀の成功への道
直前まで誰にも言わないことだ。




 上の地位ばかりを目指す官僚組織
年功序列。年を重ねるごとにポストがあがっていく。一見自然に見えるが・・・。

意外と近いところに柔軟な運用方法がある。たとえば・・・・
日本では首相経験者が普通に平の閣僚になる事はよくある。
大学でも、学長を勤めた人が任期をおえて、元のひらの教授になる事はよくある。
それは全然不名誉でもなんでもない。

能力の使い方として、きわめて合理的である。歳に関係なく、地位に関係なく、能力の発揮できるところで、貢献できる。


 リデルハートさん
現段階に集中し過ぎて・・・・
次の段階への準備を忘れてはならない。

 失敗した作戦を・・・
繰り返しはならない。今度こそは・・・とおもってもたいがいうまくゆかないもの。。。


 必要に迫られて・・・
必要に迫られている時点でアウトなんですよ。其の時点で無能。それまで、決断力が欠けていたために、最終的に追い込まれてどうしよもなくて・・・した、というのはリーダーのあるまじき無能、不決断をごまかすためのずるい手口なのだ。(日米戦争なんていまだに「必要にせまられて・・・」の人がけっこういますよね。。。有能なリーダなら常に自分が取れる選択肢を多く確保しておくべきですよね。)



 米中戦争・日中戦争
SFの世界では魅力的な話題らしい。最近は日韓戦争も密かなブームww



 自爆攻撃
本来ならば、自爆攻撃とは全くの自滅行為である。其れを正規軍の戦略とした日本は相当異常な状態だった。特攻で多くのパイロット・航空機を失ったが其れは戦局に作用しなかった。ゲリラ戦法でも、兵士の命は貴重だ。そもそも特攻してくれるような忠誠心のある勇敢な兵士を失うような戦法は不合理きわまりない。
ところで、今よく行われている自爆テロは如何だろうか?不合理といいきれるのだろうか?あれには別の計算が働いているらしい。いま、物理力のみに頼る戦争は終わり、国際世論、メディア戦略、印象といった様様な要素が絡む。そんな中での自爆テロ攻撃は爆弾より断然大きな力をもっている。




 経済学的戦争ではない
今起こっている戦争は、合理的な損得勘定や経済学によって解消できる問題ではない。其れを逸脱する要素が働いている。アメリカは世界帝国でパックスアメリカーナを提供するために、合理的な経済学的な立場に戻るべきである



 重商主義とゼロサムゲームではない、今の世界
前、私のブログで議論があったときにどなたかが「所詮この世の中はゼロサムゲーム」といってたのが気になったので・・・・・。
確かに過去には経済の世界はゼロサムゲームだと思われていた時期がありました。其れは重商主義の時代、世界で保護貿易の嵐・・・学校でもブロック経済として教わったはずです。自国経済を保護し、輸出を活発に行い、黒字を作って他国を打ち負かさなければならにという固定観念です。
 しかし・・・今の世の中、ぐるぐるまわって繋がりまくっています。それでよりよい戦略は全体での成長戦略。無理にゲームで言うならたまごっちか?w自分の成長、相手の成長が相手の得であり自分の得でもある、相手を潰して喜ぶのは愚かなことだそうです。




 各個撃破
なかなか・・・むずかしいんだ。だけどね、敵さんを自分の利害だけで行動する集団に分断した上で各個撃破する。一度に相手にする相手は少ない方がよいのです。



 企業のレベル
レベル4 ばれなければいい、得になるなら犯罪でも何でもやる
レベル3 犯罪は駄目、でも法律で禁止されてないことなら何でもやる
レベル2 法律を守るのはもちろん、世間をお騒がせしない
レベル1 おかねも稼ぐが、社会貢献もする
 さて、徳は得です。レベル1を目指してがんばりましょう~、と結局は功利主義。前から社会貢献を社是に揚げた企業も多かったのです。しかし・・・バブルが崩壊し貧すれば鈍する、それどころは無い・・・・結果生まれたのが三菱自動車、雪印。これらはレベル4である。
 お金を儲けるためには必死に1を目指すべきである。ただし、鍍金で良い。偽善めっき?アメリカは企業の性質を立派であるように見せるのに、まじめに偽善に徹する。さすがは資本主義総本山・・・w


巻末についてる「戦略書における名言」を読むのをおすすめします。一つだけ・・・・
 「人間は、悪党になりきることも善良になりきることも、まず出来ないものである・・・。」




 えっと、一般的にこの本を読め!!とは申しません、、、が、人間同士の競争の激しい(その、テストみたいに具体的な数値としてあらわれない競争ね。)場所でバリバリやってこう!!!という人は、読むことをオススメします。いろんな話題がまとまってて読んでて面白いし、激しい場に入れられた場合、役に立つと思われます。ただ・・・あんま、まったりした空間にまではこういう考えを持ち込んでほしくないな・・と思うのです。





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